固定比率とは?
固定比率とは、固定資産に対して自己資本の割合を表す数値です。
固定比率の分析の目的
固定比率を分析する目的は
1.自己資本の割合
固定資産への投資した金額が、どのくらい自己資本を占めるのか
2.会社の長期的な安全性
固定資産は、長い期間使用するので、長期的な安全性がわかります
固定比率の計算式
固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資産 × 100
固定比率は固定資産÷自己資産×100で計算できます。
固定資産とは?
固定資産とは、1年以上使用・保有する資産です。
固定資産の種類
・有形固定資産・・・建物・土地・車両運搬具・機械装置など
・無形固定資産・・・特許権・実用新案権・ソフトウェアなど
・投資その他資産・・・長期保有有価証券・長期貸付金・長期前払費用など
自己資産とは?
自己資産とは、返済する必要がない資産
自己資産の種類
資本金・・・株主から集めた資金で、資本金とした部分
資本剰余金・・・株主から集めた資金で、資本金としない部分
利益剰余金・・・利益の蓄積
固定比率の目安
固定比率は、業種によって異なりますが低いほうがよく、100%以下であれば、すべての固定資産を自己資本でまかなっているので、安全性が高くなります。(返済義務がない自己資本で固定資産を運用できているから安全)
100%以下 優良企業
120%以下 安全
150%以上 危険な水準
固定比率の改善
固定比率の改善をするには、固定資産の減少か、自己資本の増加することです。
固定資産の減少方法
・不要な固定資産(土地・建物・車両等)を売買
自己資本の増加
・増資・DES(債務の株式化)
・利益を継続的に上げる
まとめ
固定比率では、長期的な安全性がわかります。固定資産が多い業種は固定比率が高くなってしまいますが、自己資本(返済しなくていい資産)で固定資産をまかなえている会社は、安全性が高くなります。不要な固定資産がある場合には、売却などを考え、固定比率を下げ、安全性を高めましょう。
コメント