「トラック運転手はやめとけ」と言われる理由は、たしかにあります。労働時間、体力、事故リスク、家族との時間など、向き不向きがはっきり出る仕事だからです。
ただし、全員に向いていない仕事というわけではありません。一人で働くのが好き、運転が苦ではない、稼ぎたい、手に職をつけたい人には、今でも魅力のある仕事です。
✅ 「やめとけ」と言われる理由を知りたい
✅ 後悔しない会社選びのポイントを知りたい
先に結論:トラック運転手はやめとけ?判断表
| タイプ | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 一人で仕事を進めたい | 向いている | 運転中は一人の時間が多い |
| 毎日同じ時間に帰りたい | 慎重に選ぶ | 地場や定期便なら可能性あり |
| 体力仕事が苦手 | 注意 | 手積み・手降ろしの仕事はきつい |
| 年齢に関係なく稼ぎたい | 向いている | 大型・長距離・手当で収入差が出る |
| 会社選びを調べずに入る | やめた方がいい | 仕事内容と労働時間のミスマッチが起きやすい |
結論から言うと、何も調べずに入るならやめた方がいいです。でも、仕事内容・会社・車種を選べば、長く続けられる仕事でもあります。
こんな方に読んでほしい
- トラック運転手になりたいけど、周りに反対されている
- 「やめとけ」と言われる理由を知りたい
- 運転手の仕事のリアルを知りたい
- 転職を考えていて、運送業に興味がある
- やめた方がいい人・続けられる人の違いを知りたい
「トラック運転手やめとけ」と言われる5つの理由
世間で「やめとけ」と言われるのには、それなりの理由があります。まずはその理由を正直にお伝えします。
これが一番大きな理由です。トラック運転手の労働時間は、1日13時間が上限と決められています(拘束時間)。実際の運転時間は1日9時間が上限です。
長距離になれば泊まりがけ。中距離・地場でも朝が早く夜が遅い。8時から17時のような一般的な勤務時間とはかけ離れた働き方です。「家族との時間が取れない」「友達と予定が合わない」という声が出るのは、ここに原因があります。
これは正直、業界全体の課題です。ただ、2024年の法改正で運転手の労働時間規制がさらに厳しくなり、昔ほど無茶な働かせ方はできなくなっています。会社選びを間違えなければ、改善は確実に進んでいます。
長時間の運転で腰痛・肩こり・腱鞘炎になる人が多い。荷物の積み下ろしがある仕事だと、体の負担はさらに大きくなります。夜勤がある会社だと生活リズムも狂いやすく、健康管理が難しい。
若いうちはなんとかなりますが、40代・50代になると体に響いてくるのはどの仕事でも同じです。ただ、運送業は体への負担が他の仕事より大きいのは事実です。
腰痛は本当に多い。私は腰痛対策グッズや姿勢改善を社員に推奨しています。ただ、フォークリフト荷役の会社や、手荷役のない会社を選べば体の負担は大きく減らせます。体力勝負の会社だけが運送業ではありません。
プロドライバーは毎日何時間も運転する仕事です。当然、事故に遭うリスクは一般のドライバーより高い。人身事故を起こせば責任は重大、違反を重ねれば免許停止になることもあります。
また、車両事故は会社の評価にも直結します。事故を起こすと給料減額・配置換え・最悪の場合は退職に追い込まれることも。責任の重さがメンタルに来る人もいます。
事故リスクは確かにあります。ただ、安全運転を徹底している人はずっと無事故で続けています。うちのドライバーで20年無事故という人もいる。危険予知・車間距離・スピード管理を意識すれば、リスクは大幅に減らせます。
昔は「運転手は稼げる」と言われていましたが、働く時間に対して給料が見合わないと言われるようになりました。長時間労働で年収400万円程度なら、もっと楽な仕事の方がいいのでは、と。
これは会社による差が大きいです。同じ運転手でも、会社によって年収が100万円以上違うことも珍しくない。ブラック寄りの会社で働けば、給料が低くて当然です。
給料の差は本当に会社次第です。長距離・夜間・繁忙期の手当が厚い会社、賞与がきちんと出る会社を選べば、20代で500万、30代で600万も普通に狙えます。求人票の月収例だけで判断しないことが重要です。
残念ながら、「トラック運転手は学歴がない人がやる仕事」「ガラが悪い」という偏見はまだあります。ご家族や恋人に反対される理由のひとつは、ここにある場合が多い。
ただ、これは一部の悪いイメージが先行しているだけ。実際のドライバーには真面目で礼儀正しい人がたくさんいます。社会のインフラを支える、誇れる仕事です。
社会のイメージはここ10年でだいぶ変わってきました。コロナ禍で「物流はインフラ」と再認識された影響も大きい。うちのドライバーは皆、きちんとした人ばかりです。胸を張っていい仕事です。
それでも私がトラック運転手を薦める3つの魅力
ここまでネガティブな話をしましたが、ここからが本題です。なぜ私は10年以上もこの業界で経営を続けているのか。運転手の仕事には、他の仕事にはない3つの大きな魅力があるからです。
これがトラック運転手の最大の魅力です。運転中は基本的に一人。上司や同僚に細かく見られず、自分のペースで仕事ができる。人間関係のストレスから解放されたい人にとって、これ以上ない働き方です。
オフィスでの会議、上司への気遣い、同僚との人間関係…そういったものが一切ない。出発したら、目的地に着くまでは自分の時間。音楽を聴きながら、ラジオを聴きながら、好きなように仕事ができる。
うちのドライバーで「人と話すのが苦手」「黙々と仕事したい」というタイプの人は、みんな長く続いています。社会人としての最低限の挨拶と報告ができれば、あとは一人の世界。これが合う人には、本当に天職になります。
トラック運転手の世界は、年齢ではなく実力で評価される業界です。50代・60代でもバリバリ稼いでいるドライバーがたくさんいます。70歳近くまで現役という人も珍しくない。
一般的な会社では、40代・50代になると転職が難しくなるのが現実です。でも運送業は違う。経験と無事故記録があれば、いくつになっても採用されます。「歳を重ねても食いっぱぐれない」という安心感は他の仕事ではなかなか得られません。
うちのドライバーで一番年齢が高い人は60代後半。若いドライバーより稼いでいる人もたくさんいます。体さえ続けば、定年がない仕事と言ってもいい。長く続けられる安心感は、人生設計の上で大きな価値です。
運送業は、頑張った分だけ給料が増える業界です。残業・夜間・繁忙期・長距離の手当が厚いので、「稼ぎたい人」にとってはかなり魅力的な働き方ができます。
20代で500万、30代で600万、40代で700万を超えるドライバーも珍しくない。長距離専門ドライバーで800万円台に届く人もいます。一般的なサラリーマンと比べても、上位に食い込める仕事です。
「学歴がなくても稼げる」のがトラック運転手の真の魅力。高卒・中卒からでも、資格を取って実力を積めば年収700万以上は狙える。同年代のサラリーマンより稼いでいる人も多いです。
トラック運転手に向いている人・向いていない人
向いている人
- 一人で黙々と仕事をするのが好き
- 人間関係のストレスから解放されたい
- 学歴に頼らず実力で稼ぎたい
- 運転が好き・苦にならない
- 体力にある程度自信がある
- 長く続けられる安定した仕事を探している
向いていない人
- 人と話すのが好きで、毎日交流したい
- 9時5時の規則的な生活を送りたい
- 体を動かすのが極端に苦手
- 運転が好きじゃない・疲れる
- 家族との時間を最優先にしたい(→地場・配達系なら可)
「向いてる人」のリストに当てはまるなら、迷わず挑戦してほしい。逆に「向いてない人」のリストに3つ以上当てはまるなら、別の仕事の方が幸せかもしれません。
後悔しないための会社選び|3つのポイント
① 求人票の「月収例」だけで決めない
月収例は最大値で出ていることが多いです。「月収50万円可」と書いてあっても、それは長距離フル稼働した場合の上限値。基本給・残業時間の上限・各種手当の内訳まで確認することが必須です。
② 必ず会社見学に行く
良い会社は車両がきれい・整備が行き届いている・社員の表情が明るい。これは10年以上見てきた私が言える「間違いない指標」です。逆に、車両が汚い・整備が雑な会社は、ドライバーへの扱いも雑な傾向があります。
③ 自分の生活スタイルに合う仕事を選ぶ
長距離・中距離・地場・配達など、運送業には様々な仕事があります。「家族との時間がほしい」なら地場・配達系、「とにかく稼ぎたい」なら長距離・夜間というように、自分の優先順位に合う仕事を選びましょう。
「やめとけ」と言われるのは、合わない会社・合わない仕事を選んでしまった人の声が多い。会社選びと仕事選びを間違えなければ、運送業は本当に良い仕事です。
まとめ|「やめとけ」は半分正しい。だから会社選びが大事
トラック運転手は、楽な仕事ではありません。労働時間、体力、事故リスク、生活リズムのズレなど、やめとけと言われる理由はあります。
それでも、一人で働けること、年齢に関係なく稼げること、社会に必要とされる仕事であることは大きな魅力です。大切なのは、勢いで入社せず、仕事内容と会社をしっかり選ぶことです。


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