会社経営をしていたら一度は聞いたことがある債務超過ですが債務超過とはどのようなことか？
債務超過とは
賃借対照表の負債が資産総額より多い状態です。
資産ー負債＝マイナスの状態
資産を現金化して負債（支払わなければならないお金）を返せない状態です。債務超過になってもすぐに倒産することありませんが、会社財務状態が悪く、倒産するリスクが高いです。
債務超過になるとどうなるか？
債務超過になると
- 銀行融資が通りにくくなる
- 銀行融資の金利が高くなる
- 取引会社の信用がなくなる
銀行融資が通りにくくなる
銀行は決算書を確認して融資を行います。債務超過になると銀行は倒産リスクが高いと判断し融資が通りにくくなります。長年付き合いがある銀行などは融資をしてくれる場合がありますが、銀行も決算書の数字を見て融資判断を行うので、債務超過の会社は敬遠されてしまいます。融資をしてもらえなければ、設備投資、資金繰りができなくなり、更に倒産リスクが高くなります。
銀行融資の金利が高くなる
債務超過な会社は、倒産リスクが高いと判断され、金利が高くなってしまいます。金利が高く利益をせっかく出しても金利に吸い取られてしまいます。金利が高いと黒字にすることが困難になり、厳しい経営状態になっていきます。
取引会社の信用がなくなるのか
取引会社も経営が安定している会社と取引を行いたいので、債務超過な会社と取引を嫌います。取引をしている会社がいきなり倒産してしまうと困ることがたくさんあるので、安定している信用できる会社と取引を行います。債務超過で信用を無くしてしまうと仕事も減ってしまう可能性も出てきます。
債務超過の解消する方法
債務超過を解消するには、黒字経営をすることです。いきなり赤字経営から黒字経営にすることは難しいことですが、できることをしましょう。
- 経費削減
- 資産の売却
- 売上分析
経費削減
1.保険の見直し・・・無駄な保険料がある場合はすぐに解約しましょう。また資金に変わる保険などは現金化する。
2.役員報酬の見直し・・・役員報酬が適正か確認する。過剰な役員報酬ではないか。
3.借入金利の引き下げ・・・銀行に交渉したり、借り換えなどで金利の引き下げをする。
4.賃借料の引き下げ・・・家賃、地代など借りているところに値下げ交渉を行いましょう。
5.光熱費の節約・・・電気会社の見直し、蛍光灯LEDにするなど。
6.リース料の見直・・・長年使用しているリース物件は価格の引き下げができる可能性があります。
他にも経費削減の方法はあります。経費の削減はすぐにできることも多くあるのですぐ実行し、なるべく経費のコストダウンして利益が出やすい経営状態を作りましょう。
資産の売却
使用していない資産を売却し現金化し、資金を増やしましょう。
土地、株式、車など売却検討する。
1.土地を持っていると固定資産税がかかります。使用をしていなく、今後値下がりしそうな土地は売却の検討をしましょう。
2.損をしている株式などは、なかなか売ることができないことがありますが、今後も業績の伸びなそうな会社の株式は損切りしましょう。
3.車は税金、燃料費などコストがかかります。燃費のいい車への乗り換えなど検討すル必要があります。
売上分析
どの会社が、どれくらい売り上げがあるか、どれぐらい売り上げの割合か、売上が増加、減少しているかなど分析が必要になります。新規の取引先を増やすことは大変です。なので今取引している会社で売り上げを伸ばすことが理想です。取引料を増やしてもらう努力、価格交渉など売り上げを上げれるようにしましょう。
債務超過にならないためには！
今現在債務超過になっていないかもしれませんが、どの会社もいつ債務超過になる可能性はあります。経費削減を常に考え、売上を伸ばす企業努力が必要です。売上目標を設定し、目標を達成できるように、 また3C分析を行い、市場、顧客、競合、自社のことを把握してしましょう
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