中小企業でも月60時間を超える時間外労働の割増賃金が変更になります。
時間外労働とは
時間外労働とは、法定労働時間を超えて働くことです。
法定労働時間とは
・１日８時間
・週に４０時間
上記の時間を超える場合は時間外労働となります。
深夜労働の場合
深夜２２時〜５時までの時間帯は２５%なので
月６０時間を超える時間外労働を深夜２２時〜５時に行わせる場合
深夜割増25% + 時間外割増50% ＝ ７５%
になります。
休日労働の場合
法定休日に行った労働時間は含まれません。
・法定休日に行った労働は３５%以上の割増
しかし、それ以外の休日に行った労働時間は時間外労働となります。
法定休日とは？
・週に１回
・４週間を通じて４日
２５%→５０%引き上げでどれくらい変わるのか
時給換算1500円の場合
現行では
月の時間外労働・・・80時間の場合
80時間×1,500円×1.25＝150,000円
２０２３年４月から
月の時間外労働・・・80時間の場合
６０時間×1,500円×1.25＝112,500円
２０時間×1,500円×1.5 ＝45,000円
112,500円＋45,000円 ＝157,500円
7,500円の賃金アップになります。
年間にすると１人当たり90,000円も支払いが増えてしまいます。
また従業員数が多ければ支払いはもっと多くなります。
罰則
引き上げ分の割増賃金を支払わない場合には、６ヶ月以下の懲役または３０万円以下の罰金が科せらることがあります。
対策
１．現状どのくらい労働時間があるのかを把握する
２．従業員が業務を均等化して時間外労働を均等化する
３．IT化などで減らせる業務は減らし、効率化する
４．荷主に対して待ち時間などを見直してもらう
５．時間のかかる場合は、運賃交渉
まとめ
中小企業にとって今回の賃金アップは、支払いが多くなるので、経営が大変になります。現状を把握し、対策を考えることが必要です。残業代を均等化さし、少しでも時間外労働を減らすことが重要です。
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