トラック運転手は、長時間労働が多いですが、労働時間、運行時間、休息期間など決まりがあります。
拘束時間・労働時間・休息期間の違い
【拘束時間】
始業から終業までの時間で、労働時間、休憩時間の合計時間です。
【労働時間】
作業時間、手待ち時間などで、時間外労働時間、休日労働時間も含まれます。
【休息時間】
終業から始業までの時間。
拘束時間
拘束時間とは、始業から終業までの時間で、労働時間と休憩時間を合わせた時間です。
【1日の拘束時間】
原則 13時間まで
例外 最大拘束時間は16時間まで延長可能だが、1日の拘束時間が15時間を超える日は、1週間で2回以内。

月曜日の拘束時間が16時間となり、火曜日も拘束時間が16時間となります。15時間を超える日は一週間で2回、この週は残りは15時間以内の拘束時間になります。
15時間を超える日は一週間で2回までなので、この週は残りは15時間以内の拘束時間になります。

月曜日、火曜日の拘束時間が15時間を超えるので、水、木、金曜日は15時間以内の拘束時間にしなければならない。
【1ヶ月の拘束時間】
原則 293時間まで
例外 労使協定があるとき、1年間の拘束時間が3516時間を超えない範囲内で、1年のうち6ヶ月までは、1か月320時間まで延長できる。
(293時間~320時間が6回 293時間以内が6回 1年の合計が3516時間を超えないこと)

休息時間
休息時間とは、終業から始業までの時間です。拘束時間以外の時間です。
原則 勤務終了後、連続8時間以上
特例 分割休息の回数が一定期間(2週間から4週間程度)の全勤務回数の2分の1が限度
休憩期間の長さが1日1回あたり継続4時間以上、合計10時間以上
交通渋滞、荷主の都合など業務の必要上、連続8時間以上の休息期間を与えることが困難な場合には、一定の要件の下で休息期間を分割して与えることが認められる。

休日
休日は、休息時間に24時間を合した連続した時間をもって「1休日」です。


運転時間
運転時間には規制があります。
1日 2日平均9時間まで
1週間 2週間ごと平均で44時間まで
連続運転時間 4時間まで
運転時間4時間以内に1回が10分以上で、合計が30分以上の運転しない時間をおく
【1日】 2日平均9時間まで

【1週間】 2週間ごと平均で44時間まで

【連続運転時間】
連続して運転するのは、4時間が限度で、4時間経過したら30分以上休憩が必要です。運転途中で分けて休憩をとることができますが1回10分以上の休憩が必要です。

会社から運行方法について、いろいろ言われることがあると思いますが、拘束時間、休息時間など決まりがあります。仕事上難しいところもあると思いますが、時間を守り、安全な運行ができるようにしましょう。
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[…] トラック運行時間? truckozo.com2020.01.28 […]