巡回指導【運行管理等】

運送会社

運行管理等

運行管理規程が定められているか。

運行管理規定とは…安全運行の確立を図ることを目的とするもの。営業所に備え付けておかなければなりません。

トラック協会等から運行管理規定をコピーしたものを使用すれば問題ありません。

運行管理者が選任され、届出されているか。

運行管理者資格者証の交付を受けている者を選任しなければなりません。

運行管理者を選任または解任したときは、届出事由の発生後一週間以内に運輸支局に運行管理者選任(解任)届出書を提出しなければなりません。

運行管理者に所定の研修を受けさせているか。

一般講習を選任せれている運行管理者は、2年ごとに1回受講しなければなりません。初めて選任せれた運行管理者は当該年度に受講しなければなりません。(基礎講習が未受講であれば、一般講習ではなく基礎講習を受講しなければしなければならない)

事業計画に従い、必要な員数の運転者を確保しているか。

必要な員数の事業用自動車の運転者を常時選任しておく必要ある(日々雇入れられる者、二カ月以内の期限を定めて使用される者、使用期間中の者は選任できない)

過労防止を配慮した勤務時間、乗務時間を定め、これを基に乗務割が作成され、 休憩時間、 睡眠のための時間が適正に管理されているか。

拘束時間   1ヶ月 293時間(労使協定がある場合、1年のうち6ヶ月までは1年間の拘束時間が3,516時間を超えない範囲内において320時間まで延長化) 

       1日原則13時間(最大16時間 15時間超えは1週間2回まで

休息時間   勤務終了後、継続して8時間以上

連続運転時間 4時間以内

運転時間   2日平均で1日当たり9時間

過積載による運送を行っていないか。

過積載とは…トラックの荷台などに積むことができる荷物の最大重量を超えること

点呼の実施及びその記録、保存は適正か。

点呼とは…運行管理者が、対面で乗務前後に実施し、運転者から本人の健康状態や酒気帯びの有無、日常点検等の報告を求め、それに対して安全を確保するために必要な指示をしなければなりません。。しかし、乗務前、乗務後のどちらかが、やむを得ず対面で点呼ができない場合は、電話その他の方法で点呼を行います。

点呼記録簿の作成

乗務前点呼の記録の内容

  1. 点呼執行者名  
  2. 運転者名  
  3. 運転者の乗務に係る事業用自動車の自動車 登録番号または識別できる記号、番号等   
  4. 点呼日時  
  5. 点呼方法    イ . アルコール検知器の使用の有無  ロ . 対面でない場合は具体的方法   
  6. 酒気帯びの有無
  7. 運転者の疾病、疲労等の状況   
  8. 日常点検の状況  
  9. 指示事項   
  10. その他必要な事項

乗務後点呼の記録の内容

  1. 点呼執行者名  
  2. 運転者名  
  3. 運転者の乗務に係る事業用自動車の自動車 登録番号または識別できる記号、番号等  
  4. 点呼日時  
  5. 点呼方法     (アルコール検知器の使用の有無・ 対面でない場合は具体的方法)  
  6. 自動車、道路及び運行の状況  
  7. 交替運転者に対する通告  
  8. 酒気帯びの有無  
  9. その他必要な事項

 点呼を行った際の報告や指示内容は、運転者ごとに記録し、その記録を 1年間保存しなければなりません。

乗務等の記録(運転日報)の作成・保存は適正か。

乗務等の記録(運転日報)には、下記の事項を記載しなければなりません。

  1. 運転者名
  2. 車番(ナンバー)
  3. 乗務の開始、終了の地点の日時、並びに主な経過地点・乗務距離
  4. 運転を交替した地点・日時
  5. 休憩、仮眠をした地点・日時
  6. 車両総重量 8 トン以上又は最人積載量 5 トン以上の自動車にあっては、貨物の積載状況
  7. 車両総重量 8 トン以上又は最人積載量 5 トン以上の自動車にあっては、荷主都合により集荷 ・配達を行った地点で待機した場合(集荷地点など)
  8. 車両総重量8 トン以上又は最大積載量 5 トン以上の自動車に乗務した場合にあっては、 (集荷地点など )
  9. 事故又は著しい運行の遅延その他異常な状態が発生した場合にあっては、その概要と原因
  10. 運行途中において新たに運行指示書による指示があった場合はその内容

運転日報は 、1年間保存しなければなりません。

運行記録計による記録及びその保存・活用は適正か。

活用は適正か?

速度記録  制限速度を超過

     等速運転

     急加速や急減速等

運行時間 運転者の休憩時間等

運転時間は2日を平均し、1日当たり9時間

     4時間を超える連続運転

運行距離 運行計画外への運行

指導を行った場合は、 運行記録計に指導記録記載して 1年間保存しなければなりません。

運行指示書の作成、指示、携行、保存は適正か。

運行指示書とは…48時間(1 泊2日)以上の運行時は作成

指示内容は?

  • 運行の開始・終了の地点・日時
  • 運転手名
  • 運行の経路・主な経過地における発車・到着日時
  • 運行に際して注意を要する箇所の位置
  • 乗務員の休憩地点・休憩時
  • 乗務員の運転・業務の交替の地点(運転又は業務の交替がある場合に限る。)
  • その他運行の安全を確保するために必要な事項

携行とは…必要事項を記載した運行指示書(正・副)を作成し、運転者に運行指示書(正)を携行させなければなりません。

保存とは…運行指示書(副)は営業所に備え置き運行終了後に運行指示書(正) とともに1年間保存をすることとなっています。

乗務員に対する輸送の安全確保に必要な指導監督を行っているか。

必要な指導監督とは…全運転者に対して、 12 項目の全項目について、年 1 回以上は教育・指導を実施しな ければなりません。 例えば1回で4項目を実施するパターンを年3回でも大丈夫です。

教育記録簿作成

告示にもとづく指導・監督の 1 2 項 目

  1. 事業用自動車を運転する場合の心構え
  2. 事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
  3. 事業用自動車の構造上の特性
  4. 貨物の正しい積載方法
  5. 過積載の危険性
  6. 危険物を運搬する場合に留意すべき事項
  7. 適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通の状況
  8. 危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
  9. 運転者の運転適性に応じた安全運転
  10. 交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法
  11. 健康管理の重要性
  12. 安全性の向上を図るための装置を備える事業用自動車の適切な運転方法

特定の運転者に対して特別な指導を行っているか。

特定の運転手とは

事故惹起運転者・・・死者・負傷者が生じた事故を引き起こした者

          軽傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ当該事故前の3年間に交通事故を引き起こした者

事故惹起運転者に対する特別な指導の内容及び時間

初任運転者・・・運転者として新たに雇入れた者

初任運転者に対する特別な指導の内容及び時間



適齢運転者・・・65歳以上の者

適性診断(適齢診断)の結果を踏まえ、個々の運転者の加齢に伴う身体機 能の変化の程度に応じたトラックの安全な運転方法等について、運転者自ら考えるよう指導しま す

特定の運転者に対して適性診断を受けさせているか。

コメント

  1. […] 運行管理規程が定められているか。 […]

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