安全性優良事業者とは・・・
全国貨物自動車運送適正化事業実施機関である公益社団法人全日本トラック協会が、トラック運送事業者の交通安全対策などへの事業所単位での取り組みを評価し、一定の基準をクリアした事業所を認定する制度です。
何のために安全性優良事業所を認定する制度があるか?
・利用者がより安全性の高い事業者を選びやすくする
・事業者全体の安全性の向上に対する意識を高めるための環境整備を図るため
安全性優良事業所の割合
2020年3月末現在
安全性優良事業所は25,948事業所で、全事業所数の30.2%にあたります
Gマーク認定事業所
安全性優良事業者とGマーク認定事業所同じです。
安全性優良事業所に認定されるには?
トラック協会に安全性優良事業所(Gマーク)の認定の申請するには、条件をクリアしなければ申請を行えません。
申請条件
・事業開始後(運輸開始後)3年を経過していること
・配置する事業用自動車の数が5両以上であること
・虚偽などの不正申請却下・認定取り消し歴から一定期間が経過していること
・Gマーク認定の偽造・変造・不正使用歴から一定期間が経過していること
上記の条件を満たせば申請ができますが、認定をクリアするには認定要件を満たさなければなりません。
認定要件
・評価点数が合計点が80点以上
・各評価項目において基準点数以上
・法に基づく許可申請、届出、報告事項が適正になされている
・社会保険等の加入が適正にされている
評価項目
安全性に対する法令の遵守状況 | 配点40点 基準点32点 | 地方実施機関の巡回指導結果 運輸安全マネジメント取組状況 |
事故や違反の状況 | 配点40点 基準点21点 | 重大事故 行政処分の状況 |
安全に対する取組の積極性 | 配点20点 基準点12点 | 安全対策会議の実施 運転者の教育等の取組の自己申告事項 |
安全性優良事業所(Gマーク)の認定をうけるのは簡単ではないが認定をうければ会社として信用度が上がります。
安全性優良事業所(Gマーク)の認定のメリット
安全性優良事業所(Gマーク)に対しては、国土交通省、全日本トラック協会、損保会社からインセンティブが付与されます。
国土交通省
違反点数の消去 | 通常違反点数は3年間で消去せれますが、違反点数付与後2 年間違反点数の付与のない場合、当該違反点数を消去 |
IT点呼の導入 | 対面点呼に代えて、国土交通大臣が定める設置型・携帯型のカメラを有する機器による営業所間・車庫間での点呼可能 |
点呼の優遇 | 2地点間を定時で運行する形態の場合の他営業所において点呼、同一敷地内に所在するグループ企業間における点呼 |
補助条件の緩和 | CNGトラック等に対する補助について、新車のみの導入については最低台数要件 が 3 台から 1 台に緩和 |
安全性優良事業所表彰 | 安全性優良事業所のうち、連続して10 年以上取得しているなど、さらに一定の高いレベルにある事業所が表彰されます。 |
全日本トラック協会
助成の優遇 | 全日本トラック協会が行う会員事業者に対する助成事業に関し、予算の範囲内で次の優遇措置が受けられます。 ①ドライバー等安全教育訓練促進助成制度に係る特別研修について、受講料助成金の増額(通常 7 割 ⇒ 全額助成) ②安全装置等導入促進助成事業に係るIT機器を活用した遠隔地で行う点呼に使用 する携帯型アルコール検知器について、1台1万円の助成 ③経営診断受診促進助成事業に係る診断助成金の増額(通常上限8万円⇒10万円) |
損保会社
保険料の割引 | 損害保険会社の一部企業では、運送保険等において独自の保険料割引を適用 |
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